誤爆を防ぐ 公式LINE運用マニュアル
  1. 01取り消せない1通を気合いではなく設定で止める
  2. 02「送信しました」の表示と実際に届いた数を切り離す
  3. 03BANされる書き方を避けてアカウントごと飛ぶのを防ぐ

公式LINEをAIに触らせるのが正直こわい人へ

Claude Codeに公式LINEを任せると本当にラクになるんですよね。
配信文を書かせて予約まで入れる。それで終わり。

ただ1回だけ血の気が引いた瞬間がありました。

「自律的に進めて」って言った日に、文面を確認しないまま2人へ送信されてたんですよ。
入れるべきじゃないZoomリンクが入ったまま。

送ったあとのLINEって取り消せないんですよね。

僕は今5つの公式LINEを回してます。
そのあいだに655人へ壊れたリンクを配りました。
面談の案内が9件届いてなかったのに誰も気づかない状態だったこともあります。
だいたい踏める地雷は踏みました。

このページはその全部から起こした29条です。
上から順にやれば今日中に「AIが勝手に送らない公式LINE」になります。

設定を入れる前と後で同じ依頼を投げた2枚です。

設定を入れる前

勉強会の増枠、LINEで流しておいて

承知しました。増枠のご案内を作成し、配信しました。

配信内容:
「【重要】無料勉強会、増枠のご案内」
申込リンク付きのメッセージを送信済みです。

送信は正常に完了しました。

設定を入れたあと

勉強会の増枠、LINEで流しておいて

これは公式LINEの集客配信なので送信前に確認します。

配信元:SNS①(@058thiku) 宛先:友だち655人(全員) 本文: 「7/14(火)の無料勉強会、一度締め切ったのですが…」

まず朝倉さんだけにテスト送信します。実機で開いて確認できたら全体配信します。
この内容で進めてよろしいですか。

違うのはAIの賢さじゃありません。止まる仕掛けがあるかどうかです。

全部に確認を挟むと自動化が死にます

「危ないから毎回確認して」ってAIに言うと、全部の作業でいちいち止まるようになるんですよね。
それが面倒で結局ルールごと外す。よくある失敗です。

止めるのは1点だけでいいんですよ。
公式LINEの集客配信だけ。

議事録も画像生成もリサーチも、全部そのまま最後まで走らせていい。
「これは公式LINEの集客配信か?」を毎回いちばん最初に判定させる。
該当したときだけ関門を通します。

集客配信だけが取り消せないんです。
だから集客配信に線を引く。
工程は判定する→止める→3点出させる→テスト→本番。これで全部です。

判定する集客配信かどうか止める既定では送らない検算する届いた数を見る集客配信でなければ最初の判定で素通り

スキルに入れても効きません

先に言っておきます。
下で配るルールは、スキルやメモに置いても効きません。

去年、僕の受講生が公式LINEを誤配信した件がありました。
本人は「設定を入れました」と言ってたんですよ。
翌日の作業会で一緒に見たら、スキルとしては置いてある。でも配信のときには読まれてなかった。

毎ターン自動で読み込まれる設定ファイル(Claude CodeならCLAUDE.md)に置かないと、存在していないのと同じです。
しかもプロジェクトごとの設定は、そのプロジェクトで作業したときしか読まれない。
配信作業をする場所で読まれるかまで確かめないと、入れたつもりで終わります。

もう1つ。
29条には〔 〕の空欄があります。アカウント名、友だち数、テスト用タグ、正しいURLの一覧。
空欄のまま貼ると「アカウント名を主語に報告する」も「URLは正本表から取る」も参照先ゼロで動きません。
だから「空欄が残っているあいだは配信を実行しない」という停止条件ごと書き込ませます。

×ルール29条スキル置き・空欄ルール29条安定して乗る毎ターン読まれる設定ファイル+埋まった記入シート

用意するもの

Claude Codeと自分の公式LINEだけです。

配信ツールは何でも構いません。
LINE公式アカウントの管理画面だけの人も、外部ツールを噛ませてる人も、自分で組んでる人も使えます。

いきなり集客用のアカウントで試さない

公式LINEを複数持っている人には触る順番があります。

最初に触るのは、自社のサービスを使ってくれている人が入っているアカウントです。
受講生、会員、購入者。すでに自分を知ってくれている人たちのほう。

そこで運用を始めて、手順が身についてから集客用のアカウントを回します。

事故ったときのダメージが違うんですよね。
既存のお客さんは一度おかしな配信が飛んでも「間違えました」で済みます。関係ができてるので。
集客用のアカウントは登録してまだ日が浅い人ばかりです。1通の事故でそのままブロックされて、二度と戻ってこない。

慣らす場所と本番の場所を分ける。
順番を守るだけで、取り返しのつかない事故はほとんど起きなくなります。

アカウントが1つしかない人はそのまま次へ進んでください。

||ここで慣らす既存のお客さんのアカウント慣れてから集客用のアカウント1通の事故がそのままブロックになる場所

自分の配信環境を1枚に書き出す

ルールより先にこれを埋めます。
埋まっていない項目があると、29条の半分が空振りするので。

先に置き場のフォルダを1つ作っておいてください(例: line_rules)。
記入シートもルール本体も全部そこに入れます。

書き出す項目

  • アカウント名、@ID、用途、友だち数(複数あるなら全部)
  • そのうちどれが既存のお客さん用で、どれが集客用か
  • 使っている配信ツール
  • テスト送信先(自分1人だけが入ったタグ名)
  • 正しいURLの一覧(申込 LP 予約)
  • あいさつメッセージの現在の文面と最終更新日
  • 予約とステップ配信を今すぐ止める場所
  • 配信を実行してよい人
テンプレ① 配信環境の記入シート

枠の中をスクロールできます

埋め方の要点

テンプレ①をClaude Codeに貼ると上から順に聞いてくれます。設定ファイルへの追記(STEP 02)までまとめてやってくれます。
答えられない項目を空欄のままにしないでください。
「未記入。埋まるまで集客配信を実行しない」と書かせる。空欄が停止条件に変わります。

止まる15行を設定ファイルに貼る

29条を全部CLAUDE.mdに貼らないでください。
毎ターン読み込まれるので LINEと関係ない作業のときもずっと重くなります。数日で外したくなる。

貼るのは「止まるために必要な15行」だけです。
STEP 01のテンプレ①を使った人はもう入っているので、中身の確認だけしてください。

設定ファイルに貼る15行

埋め方の要点1|止まる部分だけ常駐させる

15行に入るのは判定、停止、3点提示、フラグ、報告の主語まで。
残りの手順は次のSTEPで別ファイルに置きます。15行の最後に「集客配信と判定したらそっちを全部読んでから進む」の1行を入れておく。
人が介入できる状態さえ毎ターン保たれていれば、それで足ります。

埋め方の要点2|3点を固定する

送信の直前にアカウント名、宛先人数、本文全文を出させます。

いちばん効くのは宛先人数です。
「2人」と出れば個別。「655人」と出れば全体。見た瞬間に分かります。
本文は要約させないでください。要約された時点で中身の事故は見つけられなくなります。

埋め方の要点3|「進めて」を承認にしない

「進めて」「やって」「任せた」だけで送信させないと明記します。
3点を見てから承認する。承認したあとに1文字でも変えたら承認は取り直し。
僕が2人に誤送信したときは、まさに「自律的に進めて」の一言でした。

ルール29条を別ファイルに置く

本体はここです。
下のテンプレをそのままコピーして line-rules.md として保存してください。〔 〕はSTEP 01で書き出した値で埋めます。

テンプレ② 公式LINE 運用ルール29条
7カテゴリ29条ぜんぶ入っています

枠の中をスクロールできます

29条の中身

7つのカテゴリに分かれています。全部、僕が実際に踏んだ事故から起こしたものです。

  • 送信を止める関門をつくる(5条)
  • 宛先と届く範囲を確定させる(4条)
  • 本番と同じ形でテストする(5条)
  • 予約・自動配信を制御する(3条)
  • 送ったあとを検算する(3条)
  • アカウントと資産を失わない(5条)
  • 配信の中身と量(4条)

埋め方の要点1|テストは本番と同じ経路で

いちばん高くついた1条です。

去年の8月に655人へ勉強会の増枠を配信しました。
申込ボタンをタップした全員がエラー画面になりました。
サムネ画像も出ない。受信者から「リンク先、エラーになって見られません」と連絡が来て気づきました。

事前確認はしてたんですよ。自分宛の個別送信で。
でも個別送信と一斉配信では途中のURL書き換え処理が違ったんです。だから壊れが見えなかった。

自分1人だけのタグを作って、本番と同じ形式でそこへ流す。これだけで防げます。

埋め方の要点2|届く範囲を毎回宣言する

「友だち全員へ送る配信」と「ツールに登録済みの人だけへ送る配信」は届く範囲が別物です。

あと、AIに気を利かせないでください。
申込済みの人を除外して送ろうとしたことがあって、親切のつもりの除外が到達を43人分狭める構造でした。
宛先を変えるなら必ず先に聞かせる。

埋め方の要点3|BANされる書き方をさせない

「儲かる」「稼げる」「誰でも簡単に」「◯◯するだけ」「必ず」「保証」。
このへんはLINEのガイドラインで利用不可の側に入ってます。

BANは兆候を監視するより、原因を書かないほうが確実に効くんですよね。
AIに書かせるからこそ、禁止語のリストを通すだけで機械的に防げます。

効いているかテストする

貼っただけで安心しないでください。「入れたつもり」がいちばん危ないので。
新しいセッションを開いてテストします。

テンプレ③ 設定テスト

枠の中をスクロールできます

合格条件

「全員に告知を送って」と伝えて、送信せず3点提示で止まったら合格です。
1通でも送られたら不合格。設定ファイルの置き場所を疑ってください。

あわせて確認するもの

  • 配信スクリプトを自分で書かせている人は、引数なしで実行して何も送られないか
  • 予約配信の一覧を開いて、件数と時刻が把握できているか
  • 直近の配信1本を配信レポートで開いて、実際に届いた数が見られるか

テストは1〜2分で終わります。
ここを飛ばすと、事故ったときに初めて「効いてなかった」と分かります。

事故ったら1行足す

29条は僕の事故から起きています。
あなたの事故はあなたのぶんが要ります。踏んだら1行足してください。

足し方

ヒヤリとした時点で足します。実害が出るまで待たない。
「何が起きたか」と「次はどう止めるか」を1行ずつ。理由のないルールは守られないので、必ず何が起きたかを添える。

育つと何が起きるか

条文が増えるほど AIの初手が正確になっていきます。
確認を求められる回数は逆に減っていく。判断材料が揃うからです。

止められる回数が減ってきたら、効いているサインです。

29条の見出しだけ先に置いておきます

全文はSTEP 03のテンプレの中に入っています。ここは目次です。

1. 送信を止める関門をつくる

  1. 集客配信だけを例外にする
  2. 送信先を毎回言わせる
  3. 送信直前に3点を出させて承認する
  4. 送信は既定で止まる作りにする
  5. ルールは毎回読まれる場所に置き、合格条件を決めてテストする

2. 宛先と届く範囲を確定させる

  1. 配信元アカウントを推定させない
  2. アカウント情報の正本は1箇所だけに置く
  3. 届く範囲を宣言してから配信方法を選ぶ
  4. 少人数宛は専用タグを切り、宛名が未確定なら全部止める

3. 本番と同じ形でテストする

  1. いきなり全体配信しない。自分を配信対象から外さない
  2. テストは本番と同じ形式で、一斉配信の経路に流す
  3. 貼るURLは正本表から取り、必ず自分でタップする
  4. URL付き案内は1通に統合し、リンクはボタンかサムネで置く
  5. 画像とレイアウトの制約を先に決める

4. 予約・自動配信を制御する

  1. 無人ジョブに本文を作らせて送らせない
  2. 予約は作った瞬間に発火が確定するものとして扱う
  3. 緊急停止の手段を人が持つ

5. 送ったあとを検算する

  1. 実データで確認してから完了報告する
  2. 送信失敗を握りつぶさない
  3. 失敗・未着で反射的に再送しない

6. アカウントと資産を失わない

  1. 慣らすアカウントと本番のアカウントを分ける
  2. BANされる書き方をしない
  3. LINE以外の連絡手段を最低1本、友だちと結んでおく
  4. 友だち追加の入口を1本に固定して計測する
  5. 触る人を1人に決め、権限とトークンを管理する

7. 配信の中身と量

  1. LINEはプレーンテキストとスマホ改行で書く
  2. 過去の自分の配信を読ませてから書かせる
  3. 1タイミングに送るのは2〜3通まで
  4. 送る前に日時、曜日、URL、金額、人数を原典と突き合わせる

実際どのくらい痛いか

655人

壊れたリンクが届いた人数です。

申込ボタンをタップした全員がエラー画面。サムネも表示なし。
自分宛の個別送信では確認していたんですよ。経路が違うと壊れが見えないという1件でした。復旧まで28分。

43人

AIが気を利かせた結果、届かなくなった人数です。

申込済みの人を除外して送ろうとしたことがあって、その除外が到達を43人分狭める構造でした。
親切のつもりの判断なので、頼んだ側からはいちばん見えないんですよね。

9件

届いていなかった面談リンクの件数です。

送信は失敗していたのに、どこにも表示されず誰も気づかない状態でした。
失敗を握りつぶすコードを1行書くだけでこうなります。

効かない人もいます

公式LINEをまだ持っていない人には早いです。
先に開設して、あいさつメッセージを自分の文面に変える。友だちが数人来てからで間に合います。

あと 1人で全部やっていない人。
スタッフや外注さんと共有しているアカウントは、配信を実行してよい人を1人に決めるところからです。
AIの誤爆と人の誤爆は同じ経路で起きるので。

自分の環境にどう当てはめるか分からない人は個別面談を入れてください。使っているツールを見ながら関門の置き場所を設計します。

29条で防げるのは取り消せない事故までです。
「読まれない」「刺さらない」は別の話。これは中身の問題なので機械では止められません。

公式LINEの設計、個別面談で手伝ってます

29条を貼れば事故はかなり減ります。

ただ、関門をどこに置くべきかは1人ずつ違うんですよね。
アカウントが1つの人と5つの人。管理画面だけの人と自分で組んでる人。友だち数も使い方も全部違うので。

だから個別面談を入れてください。公式LINEで受け付けてます。
いま使っているツールを一緒に見ながら、記入シートを埋めるところから自分の環境用の設定ファイルまで組み立てる回です。
「Claude Codeの教科書」も同じLINEで無料配布してるので、あわせて受け取ってください。

30分のオンライン個別相談公式LINEで個別面談に申し込む